reihou19(白い犬とバイクと)

白い犬 ⇒ 尾も白い( 面白い)

坊主のかんざしは不倫を唄ったものだったーはりまや橋物語

♪土佐の高知のはりまやま橋で,坊さんかんざし買うを見たヨサコーイ,ヨサコイ。
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お馴染みのこの唄、髪のない人が不要なものを買うおかしさを唄ったものと思っていましたが,不道徳をはやしたてた唄だったんですね。
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坊さんの名は純信。女は鋳掛屋の娘お馬。駆け落ちした二人は捕らえられ,市内で三日間晒し者にされた後、国外追放となりました-とはりまや橋の地下通路に説明文がありました。
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しかし実は,かんざしを買ったのは純信ではなく,横恋慕した若い修業僧。寺に出入りしていたお馬にほの字となり、はりまや橋の店でかんざしを買ってお馬に贈りました。これを街の人がよさこい節に乗せて「おかしなことよな はりまや橋で 坊さんかんざし買いよった」と唄ったのでした。
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しかし,お馬は和尚の純信の方に気があり,純信はこの哀れな若き修行僧を破門しました。恨んだ慶善は,かんざしを買った坊主は純信だと触れ回り,これがため純信とお馬の仲はお上の知るところとなって二人は国外に追放されたという次第。江戸中期の話です。
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このよさこい橋,そもそもは豪商播磨屋と富商ひつぎやとの間を行き来するために作られた私橋だったそうで,上記の恋物語があったにしても,どうという橋でもないのですが,昭和34年に大ヒットしたペギー葉山の「南国土佐をあとにして」に唄われて有名になったとあります。

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