するとJKヤンキーの姉御も立ち上がった。JKを下から見ると,なんと上の歯が味噌っ歯。上あごに歯がない。「このJK,羊女だ」。
ここで笑うと煽ることになるのでぐっと我慢。と言えば聞こえがいいが,余裕がなかっただけなのだけどね。
「やだなー揉めるの。JK相手だと笑いの種にされるだろうな」と思いつつ,ここは「あの方法」で対処するしかないと,意を決した。
やつがれも立ち上がり,次いで眼鏡を外して胸ポケットに入れた。そしてJKに正対して目を合わせた。
ここはガンを飛ばすという好戦的なものではなく,友好的な視線だ。攻撃姿勢を感じさせないフレンドリーな目だ。
やつがれの頬は、モナ・リザのように少し緩んでいたかも知れない。
さてこれが通じるか。緊張していると,立ち上がったJKは窓側の自席からやつがれに身を寄せてきた。
「うわっ」と思ったら,JKはそのままスッと通路に出て,手下を従えて出口に向かって行った。
そうJK達は,ここで降りたのだった。
女は怖い。ん使い方間違ってる?