reihou19(白い犬とバイクと)

白い犬 ⇒ 尾も白い( 面白い)

羊のJK(結末編)

するとJKヤンキーの姉御も立ち上がった。JKを下から見ると,なんと上の歯が味噌っ歯。上あごに歯がない。「このJK,羊女だ」。

 

ここで笑うと煽ることになるのでぐっと我慢。と言えば聞こえがいいが,余裕がなかっただけなのだけどね。

 

「やだなー揉めるの。JK相手だと笑いの種にされるだろうな」と思いつつ,ここは「あの方法」で対処するしかないと,意を決した。

 

やつがれも立ち上がり,次いで眼鏡を外して胸ポケットに入れた。そしてJKに正対して目を合わせた。

 

ここはガンを飛ばすという好戦的なものではなく,友好的な視線だ。攻撃姿勢を感じさせないフレンドリーな目だ。


やつがれの頬は、モナ・リザのように少し緩んでいたかも知れない。


さてこれが通じるか。緊張していると,立ち上がったJKは窓側の自席からやつがれに身を寄せてきた。

 

「うわっ」と思ったら,JKはそのままスッと通路に出て,手下を従えて出口に向かって行った。

そうJK達は,ここで降りたのだった。

 

女は怖い。ん使い方間違ってる?