田を通りかかった地元の人に話を聞きました。ここで13代にわたり棚田を耕作していたと言う古老でした。
古老は自分でまとめたというメモを渡してくれました。
それによると、棚田は1126年から開墾が始まり、ピーク時の1955年には2500枚11町3反、40戸が耕作していた。
それが、ピーク時から僅か30年で520枚まで減ってしまったとあります。
古老はうめきます。「800年続いていたものが30年で消えたんだ」。
かようなメモを自作し、観光客に渡す古老とは・・・と思って末尾をみると、千枚田保存会の初代会長でした。いい人に声を掛けたものです。
初代会長の北富士夫さんら地区の人は立ち上がりました。町、県とともに保存活動に取り組み、1340枚まで復興しました。先祖伝来の千枚田は絶景で残ったのです。
それから北さんの家を探しあててお邪魔し、更に詳しく聞くことができました。
庭の柿が甘かった。