私の感動は,津軽海峡に電車が走った日に遡ります。
昭和63年3月13日勤務を終えいつものJR札幌駅。
改札を通過すると,行先表示器がパタパタと回転し「上野行き」と表示しました。
上野行きーなんと新鮮な感覚でしょうか。「本州とつながったんだ」。北海道が本州と陸続きになったという実感が湧いてきました。
道産子は,本州と北海道を隔てる津軽海峡を「しょっぱい川」といい,本州とは海ではなく川で挟まれた彼我の距離にあるかのような言い方をしています。本州は遠いのです。
「上野行き」がその隔たりの海を消し去ったのです。
1988年(昭和63年)3月13日津軽海峡線開通。本州と北海道を陸続きにした日。