夏休みの宿題の絵日記というのが苦手でした。
なんせ,田舎の農家の日常なんてものは,今日も昨日も同じで区別がないのですから。
いや一週間同じ日々というのも珍しくない。他人と会うのは郵便配達のおじさんだけ。これを絵日記にしても同じ光景が続くのみで,日記にならないんです。
そんな日々において,少年reihouは何をしていたのか。
近所は遠くて友人とは滅多に会えないからいつも一人。窓から遠い山を眺め,畑に豆粒のように見える両親をみやり,布団部屋の座布団を相手にチャンバラをし,あとは自分が主人公の白昼夢という日々。
三つ子の魂百まで・・・こんな少年期が今,役に立ってくるなんて。
そうコロナでの外出自粛のことです。
「自宅でのおこもりが続いて,ストレス増大」という記事を目にしますが,やつがれは外出しなくても堪えません。少年期の退屈期間が,変化のないことへの耐性を育んでくれていたようなのです。
今日も今日とて家にこもり,スマホを眺め,地図を開いて旅を夢想し,女房をからかって怒られて・・・そんな日々を送っています。