4/4の朝刊に「70歳まで働けるよう法律が制定された」とありました。
この記事がどうにも引っかかています。それはこんな順序を辿って考えたせいかもしれません。
その頃(明治33調査時)の平均寿命は男44.9歳,女45.8歳だそうですから,55歳というのはそこそこ年寄りだったんですね。あの磯野波平さんは54歳です。年より臭いでしょ。
翻って現在の平均寿命。男81歳,女87歳です。55歳定年時代と比べると倍近く寿命は伸びています。
それでいくと,退職年齢は60歳,65歳,70歳へと延びていくのは一見順当な感じがします。それでモヤモヤしています。
というのは,「時代は進歩する」というものならば,こんな「寿命に比例して退職年齢を伸ばす」という単純な政策ではなく,「豊かな余生政策へ」というふうに進歩していけんもんじゃろかいねと。
年金財源が確保できないなんて,まんまと洗脳されているのかもよ。頭のいい人が沢山いるんだから,制度設計してくださいな。